島嶼地域は、物理的に他地域と離れているため、経済が比較的他地域から独立しており、比較的 1 次産業とその加工産業が盛んであるため、1 人当たりが利用できる地域資源が豊富である。一方で、現状ではエネルギー資源の大半を島外からの移入に依存しており、また製品の移出入には割高な輸送コストが必要であるなど、地域資源を地域内で活用し地域経済を循環させることに優位性があると考えられる。本稿では、日本の島嶼地域の中でも面積、人口、経済規模の大きな佐渡島と種子島を対象に、島嶼地域の経済的特徴と、地域経済循環システムの構築による効果について考察を行う。