2024 年 20 巻 2 号 p. 50-56
川崎臨海部は国内最大級のコンビナートが形成され、川崎市の産業の中心地である一方、二酸化炭素の排出量も多い。川崎市では、水素に関する取り組みを戦略的に推進するため、国に先駆けて 2015 年に「水素社会の実現に向けた川崎水素戦略」を策定し、水素エネルギーの積極的な導入と利活用による「未来型環境・産業都市」の実現を目指して取組を進めてきた。さらに、世界的な脱炭素・カーボンニュートラルの潮流を踏まえ、2022 年に「川崎カーボンニュートラルコンビナート構想」を策定し、カーボンニュートラル社会に適応・貢献するコンビナートへと転換していくための取組を進めている。