2021 年 3 巻 p. 6-19
不揮発性緩衝液条件での LC/MS 分析を可能にする、オンライン脱塩チューブを開発した。リン酸塩を 始め とする不揮発性緩衝液は、 低波長の UV 検出でもバックグランドが低い 為に高感度検出が可能で、且つ分離能力が高い 事 から、従来 HP LC の移動相溶媒として 汎用されて 来 た。 し かし LC/MS には、大気圧のイオン化部で塩が析出して極度に汚染される事、イオンの真空領域への導入部で塩が析出してイオンの導入が困難になる事、分析種のイオン化を抑制する事 等 の問題が 有る 事 から、事実上 、不揮発性緩衝液を移動相として 用いる事が出来ない。
我々は、 PTFE poly tetrafluoroethylene チューブにイオン交換樹脂を充 塡 した脱塩チューブを開発し、それを HPLC 装置 と MS 装置 の間に配置する事で移動相中の不揮発性塩を除去し、不揮発性緩衝液条件下での LC/MS 分析を可能とし