蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
1新種の記載を含むフィリピン産Gasterocome属の記録(シャクガ科エダシャク亜科)
佐藤 力夫
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2002 年 53 巻 4 号 p. 204-208

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抄録
Gasterocome属は,現在3種からなる小属である.インド(Bengal)から記載された模式種のG.pannosaria Mooreは,東洋区に広く分布するが,フィリピン諸島から正式に記録されたことはない,本報では,pannosariaをLuzon,Negros,Palawan,Mindanao各島から記録するとともに,Mindanaoでpannosariaと混棲している近縁種を新種として記載した.G.inouei Sato(新種)外観はpannosariaと似ているが,♂触角の繊毛がより長いこと,脛節に毛束を欠くことなどで容易に区別される.また,♂交尾器では,gnathosやsacculusから生じる小突起などに明かな違いが認められる.さらに,♀交尾器では,本属に特徴的と考えられていた1対のsignumを欠いている.Mindanao島に固有の可能性が高い.
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© 2002 日本鱗翅学会
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