2025 年 76 巻 2 号 p. 45-49
鳥取県および沖縄県の3地点において,ホソオビアシブトクチバBastilla(Parallelia)arctotaenia(Guenée)(トモエガ科,トモエガ亜科)の性フェロモンとして同定された (3Z,6Z,9Z)-3,6,9-henicosatriene(T21),およびT21と炭素数19, 20, 22, 23の (3Z,6Z,9Z)-3,6,9-トリエンの混合物を誘引源としたフェロモントラップを設置し,トモエガ亜科の種を対象とした野外スクリーニング試験を実施した.トラップにはホソオビアシブトクチバおよびトモエガ亜科の7種が捕獲され,その種構成は3地点すべてで異なっていた.ウスオビクチバMocis frugalis(Fabricius)およびフタクロオビクチバMelapia bifasciata(Inoue & Sugi)は複数頭がそれぞれT21単成分およびT21と (3Z,6Z,9Z)-3,6,9-tricosatriene(T23)の20:1混合物を誘引源とするトラップに誘殺されたことから,T21は両種の,T23は後者の性フェロモン構成成分である可能性が示された.