日本物流学会誌
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物流ターミナルの流通保管エリアのレイアウト方式について
CFSフロアレイアウトの作業面からの比較検討
鶴田 三郎黒川 久幸森田 朋子
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1996 年 1996 巻 5 号 p. 110-118

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抄録
物流ターミナルにおいて、CFS (Container Freight Station) は貨物の形状が様々であること、貨物の再取扱が多いことから、フロアでの作業が複雑なターミナルであるということができる。従ってCFSについての作業能率、面積利用効率及び安全性を高めるための結果が、他の物流ターミナルにも応用可能であると考え、物流ターミナルの流通保管エリアにおけるレイアウト方式の研究の一環として、CFSのフロアレイアウトを作業面から比較検討した。
結果として、次のようなことがわかった。
(1) 1日の最長作業時間は、エプロンでの貨物の待ちが発生するような場合では、列当たりのロケーション数を減らした進入方向「両方向」で短縮できた。最も最長作業時間を短縮することができたのは、この「両方向」のうち、格納方向が「縦方向」、格納方式が「先入れ後出し」のレイアウト (レイアウト2) であった。
(2) ロケーション不足数は、列当たりのロケーション数を増やした進入方向「一方向」で減少できた.また通路交差部における交通混雑度は格納方向「横方向」で、「縦方向」よりも緩和できた。ロケーション不足数および交通混雑度を最も減少できたのは、これら「一方向」「横方向」のうち、格納方式が「先入れ後出し」のレイアウト (レイアウト3) であった。
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