日本物流学会誌
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都市圏における貨物自動車の道路選択行動に関する研究
武田 超谷下 雅義鹿島 茂
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2000 年 2000 巻 8 号 p. 118-127

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抄録

貨物輸送における貨物車輸送への依存度が高い我が国では、都市交通問題を解消するために、貨物車の輸送に係わる問題に優先的に取り組む必要がある。貨物車に起因する交通問題の原因が道路インフラの供給量と貨物車の輸送需要との不均衡にあるという前提に立てば、都市圏における施策として、機能の低下が指摘される都市圏高速道路と一般道路とをバランスよく整備し、需給の不均衡を是正していくことが有効と考えられる。本研究では、このような認識に基づき、東京都市圏における貨物車の道路選択行動を分析した。具体的には、カイ2乗分析およびクラスター分析による選択要因の解明ならびに選択行動に作用する行動階層別行動特性の分析を行うとともに、2項ロジットモデルにより行動モデルの推計を試みた、また、本研究が使用したデータのように偏りのあるサンプルを用いたモデル推計において、サンプル数の是正によるモデルの改善効果を、層別比例抽出法により検討した。

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