日本物流学会誌
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国際海上貨物流動における相互依存関係について
鶴田 三郎黒川 久幸李 家慧
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2000 年 2000 巻 8 号 p. 96-106

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抄録

商船隊の規模や運航ルートを計画する際に、貨物流動を考慮することは重要である。また、港湾計画においても貨物流動を考慮することは同様に重要であるが、海上の貨物流動に関する十分な統計資料はない。そこで、我々は東・東南アジアの国とアメリカ合衆国を対象として、これらの国間のコンテナ貨物流動量の推定と予測に関する検討を行った。
結果として、次のようなことが判った。
1.国間コンテナ貨物流動量の推定方法を提案し、推定誤差の検証を行ったところ、その推定結果は良好であった。また、この推定方法を基に国際海上貨物流動を表わすOD表を作成した。
2.国間コンテナ貨物流動量は一国の指標だけによる重回帰分析よりも、両国の指標を用いた方が決定係数を高くできる場合が多く、予測するに当たっては、両国の相互依存関係を考慮する必要がある。

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