2003 年 2003 巻 11 号 p. 25-32
近年の情報技術の進展により小口物流サービスの新時代を拓く環境が整いつつある。本論文は、都市内の高速道路・鉄道等上空にAGV (無人搬送車 Automated Guided Vehicle) ネットワークを張り巡らし、小口便等を市内の配送地点まで配達、都市間には高速道路やその上空に高速AGVを走らせるシステムを提案するものである。特に無人で荷物だけを搬送する新貨物輸送ネットワークシステム、いわば情報ネットワークの荷物版である。小口貨物としては1梱包20~40kgを想定し、道路等の有効利用・渋滞解消・人口問題・環境保護の面から有効であり、併せて需要予測・取扱量等の事例を示した。