2004 年 2004 巻 12 号 p. 111-118
近年, 経営の効率化を図るために同種の企業間同士の吸収や合併が頻繁に行われている.このような再編の中で, どの製品をどの工場で生産すべきかといった製品の工場への割当問題が発生している.本研究では, 輸出と国内販売を行う企業を対象とした物流費用を最小化するような製品の工場割当問題を取り扱い, この問題に対する定式化および近似解法を提案する.さらに, 現実のデータを用いた事例分析を行い, 製品の生産工場割当の変更による物流費用の削減量を算出する.