抄録
本研究は、商品につける無線タグを導入した場合に、物流面でどのような影響、効果が想定されるのかについて考察した。家電製品での実証実験の結果から、物流現場での効率面から、入出荷検品作業等に大きな効果をもたらすことが確認された。誤配といった事故率の減少、在庫の管理精度の向上、問題が生じた場合のトレーサビリティによる解決にも結びつく。さらに、物流システム全体でもリードタイムの短縮、在庫圧縮等への効果が想定される。無線タグの導入については、残された課題も多いものの、実用化された場合には、物流に与える影響は大きいといえる。