抄録
競争が熾烈化する今後の配送サービスには一層の品質向上が求められる。本論文では、商品などが配送先に届けられた際に納入数量や日時などの不具合が発生した場合、どの業務のミスによるものかを容易に検出できるようにするための履歴情報収集法の検討を行い有効な一案を提案した。即ち、各業務の履歴情報はネットワーク上に収集し、各個体のICタグからそれらヘリンクを張る方式が有効なこと、更にピッキング前に個体が確定しない問題への対応として、第三の場所に仮想的な個体を定義しそこへ一時的に設定を行う方式が望ましいことなどを示した。