ビールメーカーの事例研究に基づくサプライチェーンのメタ・マネジメント問題に関する考察

抄録

既存のSCMモデル論は、サプライチェーンを自由にデザインできること、すなわち「客体化」を前提としたものである。しかし、それ以前に客体化の礎となる、サプライチェーンを議論し作用を与える主体の確立が必要である。マネジメントの「場」のマネジメントという意味での「メタ・マネジメント」の問題である。本報告では以上の問題提起を行い、ビールメーカーに基づく事例調査からより詳細なアプローチを行なう。