小売店舗におけるバックヤードの活用法に関する基礎検討

抄録

小売業では仕入れた商品を仮置きする場所として一般にバックヤード (BY) を備える。BYは売り場 (店頭) に近接し消費者需要への対応や在庫制御の点から店頭とどのように連携させるかが基本的課題である。本論文では小売店舗におけるBY活用法の検討の一環として在庫制御の観点から基礎的な検討を行った。具体的には、店舗の在庫管理システムにおける在庫データの同期化及び店員との基本的連携法を示すとともに、BYから店頭への補充費用と店舗内在庫の確認費用の両面からBYと店頭への在庫の最適配備法について明らかにした。