日本物流学会誌
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定航船社における買収効果と買収要因に関する研究
張 畢黒川 久幸鶴田 三郎尹 星海
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2008 年 2008 巻 16 号 p. 51-58

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抄録

全世界を対象とした調達・生産・販売という産業活動の変化に伴い、アジアを中心に輸送量が急激に増加している。このため定航船社は、船隊規模の拡大が必要となっており、海運業界において海運アライアンスの再編や買収・合併が活発化している。したがって、定航船社の経営に関して検討するには買収等に関する分析が必要となっている。そこで、本研究では買収による船隊の変化、例えば隻数や平均船型の変化が経営判断の指標の一つである収入や利益に及ぼす影響を明らかにする。そして、これらの関係に基づきMaersk Lineの買収事例を対象として、Maersk Lineが配船地域毎にどのような配船に関する意思決定を行って収益向上を図ろうとしたのか分析する。

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