経営会計レビュー
Online ISSN : 2435-6956
S&OPから見た伝統的管理会計の陥穽
太田 裕文片岡 洋人
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2020 年 1 巻 1 号 p. 45-62

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抄録

本論文では,①生産販売在庫計画(PSI)をもとに,厳格に損益を積み上げるプロセスである販売業務計画策定(S&OP)の本質が,PSIを所与とした利益最大化問題に帰着すること,および②加工時間短縮とリードタイム短縮の経済効果が,制約条件のPSIを緩和し,潜在価格を実現化する利益であると解釈できることを示す。この原理は、個別企業のみならずサプライチェーンの全体最適を導く新たなコストマネジメントの構築へ向けた重要な視座を提供する。

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© 2020 日本原価計算研究学会
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