2023 年 40 巻 p. 20-24
マツダは,技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」にて,クルマ本来の魅力である走る歓びによって「地球」,「社会」,「人」それぞれの課題解決を目指すと宣言した。今回,マツダの技術開発ビジョンに基づき,走る歓びと優れた環境性能を高次元で両立することを目指して直列6気筒ガソリンターボ縦置きエンジンSKYACTIV-G3.3Tを開発した。この新型エンジンは,SKYACTIVエンジン群の一括企画構想に基づき,さまざまな要件に適合させCX-90へ搭載した。本エンジンのパッケージ開発で注力したポイントは,マツダ独自の価値である魂動デザインや人馬一体といった,人間中心のクルマ作りに貢献している。本稿では,SKYACTIV-G3.3Tのパッケージ開発について紹介する。