抄録
著者等は長期臥床患者に尿管結石が原因となって発生したと考えられる尿嚢腫の2例(69歳男,68歳男)を経験した.主訴は2例とも発熱であり,既に前医により抗生剤の投与が行われていた.尿嚢腫の診断は前医で2例ともCTにてなされており当科紹介となった.1例には尿嚢腫ドレナージ及び尿管切石術を施行し得たが,もう1例は全身状態が悪く尿嚢腫ドレナージのみを施行した.長期臥床患者の尿路感染症を診た場合,尿路CTは尿嚢腫の診断のみならず,尿路結石,水腎症等の診断にも有用であるので,積極的に施行してみるのが望ましい