抄録
58歳女.主訴は発熱,咳嗽,喀痰.右乳癌で部分的乳房切除術後,内分泌療法と残存乳房に対して計50Gyの放射線照射を受けた.照射終了5ヵ月後,発熱,咳嗽が出現し,胸部レントゲン上照射野に一致して浸潤影が出現しており,放射線肺臓炎と診断され,プレドニゾロン投与により改善した.しかしその後再び発熱出現し,照射野外に新たに浸潤影が出現していた.プレドニゾロンの投与により改善したが,又,別の部位に浸潤影が出現した.気管支肺胞洗浄では,総細胞数,リンパ球比率の増加とリンパ球サブセットではCD4/CD8比の低下を認め,経気管支肺生検では器質化肺炎像がみられ,Bronchiolitis obliterans organizing pneumoniaと診断された