Medicinal Chemistry 関連用語解説集

抄録

Glossary of Terms Used in Medicinal Chemistry (IUPAC Recommendations 1998)について

　International Union of Pure and Applied Chemistry (IUPAC : 国際純正および応用化学連合)はMedicinal Chemistry領域で使用されている用語の明確な定義付けの必要性からinternationalに受け入れられる定義付けを行いました。

　具体的にはIUPACのChemistry and Human Health Divisionに属するMedicinal Chemistry SectionによるWorking partyが組織されMedicinal Chemistry領域で汎用される専門用語の定義付けを行い1998年IUPAC recommendationとしてpublishされました。

　概略は文献などで使用されている用語を中心におよそ100件が定義付けられています。Medicinal Chemistryの性質上、既にIUPACよりpublishされているGlossary for Chemists of Terms Used in Biotechnology (1992)、Glossary for Chemists of Terms Used Toxicology (1993)、Glossary on Computational Drug Design (1997)からも重要とされる用語がMedicinal Chemist向けにアレンジされ取り入れられています。

　日本薬学会医薬化学部会ではGlossary of Terms Used in Medicinal Chemistry (1998)に収載されている用語のinternationalな定義付けを踏まえ、独自の解説を行い会員の皆様にご提供することを企画いたしました。

　その為今回、用語解説集編集委員会を設けGlossary of Terms Used in Medicinal Chemistryによる定義や解説内容を検討し、可能な限り具体例を盛り込み理解が深まるようにいたしました。Medicinal Chemistryを教科書で学んでいる大学院生から既に論文も執筆され後輩の指導などに携わる中堅Medicinal Chemistの皆さんの参考書や知識の整理・確認に活用いただければ幸いです。