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ESSAY 特集:創薬を支える計測・検出技術の最前線
酸化脂質研究の最前線 ~検出・構造解析から疾患制御へ~
山田 健一
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2024 年 34 巻 1 号 p. 30-35

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抄録

最近、脂質由来ラジカルや酸化脂質が、細胞死(特にフェロトーシス研究)や炎症反応に密接に関与していることが報告され、注目されている。そのため、酸化脂質、特に脂質過酸化反応に重要な脂質由来ラジカルを標的とした阻害剤が、ラジカル捕捉型抗酸化剤(RTA)として、盛んに研究が進められている。そこで本稿では、脂質ラジカルおよび酸化脂質に対する検出・構造解析技術について記載し、RTAに対する新たな化合物スクリーニング系について、さらに最近の知見について概説する。

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