2014 年 45 巻 3 号 p. 163-171
医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部からなる医系総合大学の昭和大学では,チーム医療に積極的に貢献できる医療人の養成を目的に,全学部,全学年にわたる体系的,段階的な学部連携教育を導入している.低学年ではチーム医療の基盤作りとして,大学内外での体験実習(早期体験実習など)や問題解決型学習(PBLチュートリアル),高学年では実践力の習得を目標に,大学内外の病院や地域社会での参加型のチーム医療学習を,原則的に4学部合同カリキュラムとして実施している.全学を挙げたこうした取り組みにより,将来,さまざまな医療現場で患者中心のチーム医療を積極的に推進する医療人が育つことを期待している.