2015 年 46 巻 1 号 p. 63-68
背景 : 電子カルテを用いて多人数を対象としたシミュレーション授業は医学部ではまだ十分に普及していない.
方法 : ファイルメーカーで疑似電子カルテを作成した. 医学部3年生および6年生に講義室で症例に関連する外来診療体験シミュレーション授業を行い, アンケート調査を行った.
結果 : 回収率は3年生 63.1%, 6年生 76.3%で, 回答した各受講生の87.1%, 78.9%に興味を持ってもらえた. 本授業は実践的で参加型であると評価された. 3年生は5.6%が難しいと答えたが学習したいという意見も多かった.
考察 : 疑似電子カルテシステムを用いることにより, 低学年でも興味深くシミュレーション授業を受けることができた.