2015 年 46 巻 6 号 p. 491-495
背景 : 手指衛生は医療関連感染防止の最も重要な対策である. 看護師を対象に手指の汚染状況を可視化する手指衛生教育を実践し検討した.
方法 : 看護師29名にATP拭き取り検査及び蛍光塗料とブラックライトを併用した教育を実践し調査した.
結果 : 手指衛生が重要であるとの認識は, 教育後に有意に高くなった. また, 研修目標の到達度では, 約8割の看護師が「自分自身の手洗い方法についての振り返り」, 「手袋を外した後の手指衛生の必要性の理解」, 「自分自身の洗い残し部位の確認」ができたとしていた.
考察 : 本手指衛生教育は, 看護師の手指衛生に対する重要性の認識を高めることが示唆された.