2019 年 50 巻 1 号 p. 027-031
日本医学教育学会の構成員は, 非医学系の研究者との連携を積極的に行うことで, 学術活動や実践活動を豊かにできる可能性がある. 10年後の医学教育には, 現在より一層, 医学以外の知見が必要となり, より多様な分野で非医療者との連携を促進していく必要がある. 具体的には, 医学教育に関する共同研究や, 教育プログラム・教材の共同開発など, 様々な連携・協働のあり方が考えられる. そのためには, 非医療者が参入しやすくなる仕組みづくり, 非医療系領域とのリエゾン・パーソンの設置, 学際的教育などを通じ, 医療者と非医療者との対話・コミュニケーションを促進するとともに, 医学教育に関わる非医療者同士の連携も強化していく必要がある.