2019 年 50 巻 1 号 p. 041-045
これまでの日本医学教育学会大会の活動について, 過去10年の記録をまとめた. 本学会大会は医学教育を学問として扱うことのできる本邦最大規模の学術交流の場である. その希少価値性をさらに発展させるため, 社会医学/社会科学としての医学教育学の知見の蓄積としての場であることや, 最先端のFaculty Developmentの場であることなどをより強調していくとよいと考える. そのために, 学会本体に大会運営委員会を設置してリーダーシップをとっていくことを提案する. また医学教育学の, 医学と社会科学との接点になりうる数少ない医学分野の一つであることを生かして, 理論と実践を往復できるような学術交流の場にしていくことを提案したい.