2021 年 52 巻 6 号 p. 565-570
第2報第2部では, 筑波大学と東京理科大学の大学間連携プログラムであるケア・コロキウムを紹介する. ケア・コロキウムはPBL (Problem-based learning) 形式の多職種連携教育プログラムである. COVID-19パンデミックに対応し, このプログラムをMicrosoft Teamsを利用して, マニュアルの整備や通信テストなど事前準備を整えオンラインで実施し, 対面実施と同様の学びが抽出された. 卒前の多職種連携教育は大規模プログラムとなりやすく, 教員不足, 教室不足が障害となるが, オンライン教育ではこれらの障害を解決できる可能性がある. 対面とオンライン, 両者のメリットを生かしたハイブリッドプログラムの開発など今後の多職種連携教育の推進につながる可能性が考えられた.