マサチューセッツ総合病院での臨床実習から見たわが国の医学と医療
1994 年 25 巻 1 号 p. 49-52
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1994 年 25 巻 1 号 p. 49-52
私は1993年4月初めから6月末までの3カ月間マサチューセッツ総合病院で臨床実習を行う機会を得た.このときの体験を通して, 私はアメリカ医学と日本医学の間に大きな差異を感じた.それは一言で言うとアメリカ医学は「人間の科学としての医学」であるが, 一方日本の医学は単に「技術としての医学」にとどまっているということである.しかし, アメリカ医学も絶対的なものではないこともわかったので, 私たちはアメリカと日本のそれぞれの長所を伸ばしつつわが国の医学と医療の向上に努めるべきである, と私は考える.
