2005 年 36 巻 1 号 p. 55-60
地域連携に基づく早期体験に対する学生の反応を1年生と2年生で比較した. 対象は, 2001年入学の2年生102人と, 2002年入学の1年生97人であった. 同じ早期体験2週間コースを両学年に施行した. 終了後アンケート調査を行い, 学年間のコースに関する感想の相違について調査した. その結果, 医療, 福祉に関する施設実習, 病棟実習, 患者さんのお話に対する興味に学年間の相違はなかったが, 理解は2年生の方が, ふれあいは1年生の方が有意にできたと答えた. 学生の実習態度に対し, 地域施設からの批判を受けた. 事前の綿密な準備の不足がその一因と考えられた.