数学教育学会誌
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医療系養成校の情報科学教育の現状と問題点、そしてスマートフォン/タブレットの医療系養成校への適用の提案
神崎 秀嗣藤田 洋一石田 洋一
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2013 年 53 巻 3-4 号 p. 131-143

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抄録
筆者らは臨床検査技師養成校において情報教育に携わっている。これまで医療従事者にとって情報科学は必ずしも必要な学問ではなかった。しかし検査機器の進歩と高度化, 日本での医師不足の解決や医師業務の負担増から医療機関内の電子カルテの普及やオンライン化によってPC 含めた情報科学技術は必要になってきており, 医療従事者の国家試験にも情報科学の分野が出題されるようになってきた。またスマートフォン/タブレットも医療現場に登場し始めた。近年のICT 環境の進歩と医療系への導入を考えると, スマートフォン/タブレットを教育に導入することを考えた。タブレットを使えば, 必要な情報を即座に引き出し, 他の医療従事者や患者と情報を共有できる。医療現場や遠隔地医療においても, チーム医療に役立つ。この状況からカリキュラムの変更を迫られている。そこでスマートフォン/タブレットを用いた情報科学の教育法を考察する。以上のように筆者の医療機関で即戦力として役立つ情報科学教育の試みを紹介する。
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© 2013 (一社)数学教育学会
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