メソドロジー研究部会報告論集
Online ISSN : 2759-5684
学術誌編集プロセスに関する提案—JALT Journal の事例から考える—
浦野 研
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2012 年 2 巻 p. 1-7

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抄録
本稿の目的は,筆者のこれまでの学術誌編集・査読経験を振り返り,現在日本語編集者を務めている JALT Journal の編集プロセスを国内の他の英語教育系学術誌と比較することをとおして,より良い編集方法のあり方について考察することです。ひとりの経験に基づく個人的な考察・提案ですので,これが正しいものと受け入れるのではなく,議論のたたき台と考えていただければと思います。 2011年度は偶然にも私にとって査読の当たり年でした。JACET Journal (大学英語教育学会),ARELE (全国英語教育学会),Studies in Language Sciences (言語科学会),Second Language (日本第二言語習得学会),CELES Journal (中部地区英語教育学会),HELES Journal (北海道英語教育学会)への投稿論文の審査をさせていただきましたが,投稿や審査に関する取り決めは学会ごとに異なるので,投稿論文とともに送られてくる査読方法の指示に従う形で審査を行いました。また上記のいくつかの学会で運営委員会に出席していることもあり,学会ごとの論文審査方針の違いについて意識するようになり,論文あたりの査読者数や,採点方式,(得点以外の)講評の審査判断におけるウェイト,掲載可否の判断基準などについて思いを馳せる一年となりました。 また,私は2010年秋より日本語学教育学会が発行する JALT Journal (JJ) の日本語編集者を務めており,投稿されてくる日本語論文の受け付け,査読者の決定,査読依頼,掲載可否の決定,編集・校正補助といった形で同誌の発行プロセスに関わっています。後述のとおり,JJ の編集プロセスは国内の他の学術誌とは異なる点が多く,JJ に特有の編集方法を紹介し,その中にもし良いものが見つかれば他の学術誌でも取り入れていただくことを提案したいと思います。
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© 2012 外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会
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