衛生動物
Online ISSN : 2185-5609
Print ISSN : 0424-7086
ISSN-L : 0424-7086
茨城県下の牛舍及び豚舎におけるハエの発生状況
根津 尚光松橋 佑子
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 11 巻 3 号 p. 106-111

詳細
抄録
1959年6月から同年10月まで茨城県下の3地区で牛舍と豚舎からのハエの発生状況とそれに伴なう活動成虫の調査を人家内と対象畜舎にて行なつた.その結果牛3舍, 豚2舍にそれぞれ5日間ふませた敷わらから発生したハエは全部で7科13属17種であつた.質的には牛舎, 豚舎共にイエバエ科が最も多く, 量的には両者共サシバエの多量の発生をみた.活動成虫は人家内でハエ取り瓶及びハエ取りリボンいずれにてもイエバエが大部分を占めヒメイエバエがこれにつぐ.畜舎のハエ取りリボンにはサシバエの多くの附着をみ, 次いでイエバエ, ヒメイエバエ, チャバネヒメクロバエが主なものである.
著者関連情報
© 1960 日本衛生動物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top