衛生動物
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蚊の卵, 幼蟲及び蛹に對する澁土の水浸出液の影響(第 2 回大會講演要旨)
倉茂 好雄
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1951 年 2 巻 1 号 p. 27-28

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抄録
1)南ボルネオP地及びB地澁土の水浸出液がネツタイシマカの幼蟲に對してかなりの殺蟲力あることを確めた。2)卵はP地澁土の0.5%浸出液で孵化しない。3)幼若幼蟲はP地澁土の0.5%浸出液、B地澁土の2%浸出液で殺滅し、成熟幼蟲はそれぞれ上記の10倍濃度の液即ち5%及び20%各浸出液で殺滅する。4)蛹は最も抵抗力が大きく、P地澁土の20%浸出液では殆ど無効、P地澁土の20%浸出液では全く殺滅しない。5)澁土浸出液は防蚊の目的を以て現地の貯水槽に利用できると考える。
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© 1951 日本衛生動物学会
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