衛生動物
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日本産キモグリバエ科 Siphunculina 属の 2 新種と 3 新記録種について
上宮 健吉
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1982 年 33 巻 2 号 p. 111-121

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抄録
日本からこれまで記録がなかったキモグリバエ科Siphunculina属の2新種と3新記録種を記載し, 雄交尾器を図示した。新種はSiphunculina nitidissima sp. nov.およびS. simulata sp. nov.である。新記録種はS. striolata (Wiedemann), S. aenea (Macquart), S. nidicola Nartshukである。本属の幼虫は食糞性とされ, 東南アジアに眼病を媒介する1種が知られている。日本でもヒグマの糞からS. aeneaの幼虫ならびに成虫が, サギの巣中よりS. nidicolaの成虫が記録され, またウシの糞に集まっていたS. simulataの成虫が採集された。
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© 1982 日本衛生動物学会
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