殺虫剤抵抗性系統を含むハマダラカ属数種の成虫の殺虫剤感受性, および幼虫の殺虫剤と昆虫成長制御剤に対する感受性を室内条件にて評価した。供試したすべての種において, 成虫および幼虫の殺虫剤(有機リン剤, 有機塩素剤, カーバメイト剤, ピレスロイド剤)と昆虫成長制御剤に対する交差抵抗性は観察されなかった。昆虫幼若ホルモン様物質であるピリプロキシフェンのメトプレンに対する相対効力比は数倍から40倍の範囲に, また, キチン形成阻害剤であるディフルベンズロンに対する相対効力比は19.5倍から400倍以上の範囲にあった。