2026 年 44 巻 1 号 p. 3-8
本稿では,はじめに放射光の発生原理,おもな性能,国内の放射光施設について紹介した後,空間,時間,および密度分解能という3種類の分解能の視点から放射光を利用した各イメージングについて概説する.さらに,筆者がこれまでに携わってきたイメージングとして,九州シンクロトロン光研究センター(SAGA LS)のBL07で稼働しているクライオマイクロX線CTの概要と計測例を,また高エネルギー加速研究機構の放射光施設(KEK PF)のBL-14Cで稼働している分離型X 線干渉計を利用した撮像システムの原理と装置の概要,および計測例についてバイオメディカル応用を中心に紹介する.