大学情報・機関調査研究集会 論文集
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第13回大学情報・機関調査研究集会 論文集
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麻布大学における全学的ティーチング・ポートフォリオ導入と見直し研修の効果
*松井 久実
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p. 196-202

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抄録

麻布大学では2020年に全専任教員必須のティーチング・ポートフォリオ(TP)を導入し、以降毎年、教育活動報告書として作成公開している。2020年と2023年に公開された教員のTPの教育理念部分のパラグラフをテキストマイニングした結果、各教員の執筆するTPの教育理念部分は主要なキーワードは変化していないものの、用語間の共起ネットワークやChatGPTアルゴリズムによるラベル分類では文章の表現する意味の変化が示され、教員は日常的な教育研究活動や複数回のTP作成を経て、教育理念に少しずつ変化が現れていることが示された。一方、教育理念の深化は多くの教員にとって依然課題であり、研修に他教員のTPの相互閲覧と共感ワード発見の質問が自身の教育理念を深め、他者と共有する一助となることが伺えた。

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