理学療法の歩み
Online ISSN : 1882-1464
Print ISSN : 0917-2688
ISSN-L : 0917-2688
講 座
筋線維伝導速度の基礎
村上 賢一
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 20 巻 1 号 p. 21-26

詳細
抄録

筋線維伝導速度(以下,MFCV)は,廃用性筋萎縮などいくつかの病態および機能を反映することがこれまで報告され,筋の廃用状態や筋疲労などを非侵襲的に評価できる指標として考えられている。しかしながら,臨床の場でMFCVは積極的に用いられていないのが現状である。理学療法士がMFCVを活用するためには,先ずMFCVの測定法や変化要因を知り,理解を深めることが重要と思われる。そのうえで,今後,MFCVと筋動特性との関係性を明確にすることができるならば,臨床にも役立つ知見が蓄えられるものと考えている。本論では,MFCVの測定法および変化要因を中心に解説する。

著者関連情報
© 2009 宮城県理学療法士会
前の記事
feedback
Top