抄録
櫛挽断層において、比抵抗直接測定、自然電位測定、全磁力分布測定等の電磁気学的調査を行い、地下10m程度までの電磁気構造を求めた。この結果、断層帯では周囲と異った構造をしていることがわかった。断層帯では周囲より高い比抵抗層 (300~500 ohm・m) が存在するとともに、非常に比抵抗の低い層 (10 ohm・m以下) が浅くなっている。断層帯に沿って 60~100nTの全磁力高異常が観測されたが、これは断層帯にある高比抵抗層の帯磁が周囲より強いためであろう。これらの異常の原因は、断層の運動形態とその後の堆積過程を反映したものと考えられる。