抄録
日本付近の気象要素の変動特性を解析によって調べた。着目した気象要素は、気温、気圧、風速、全雲量、全天日射量の5要素とし、温帯に輪島、東京、八丈島の3地点を、亜熱帯に父島、南鳥島の2地点を選んだ。1977年の気象要素の時系列データのスペクトル解析の結果、多くの気象要素に季節変動の他に約30日、40日、50日の周期変動が認められた。温帯では約30日、50日の周期が、亜熱帯では約40日の周期が卓越した。この他に、約70日のスペクトルピークが両地帯でしばしば現れるが、そのじょう乱の存在については今回の解析でははっきりとしなかった。同一地点での気象要素の時間変動の特徴の比較から、同じような時間変動が気象要素の間に同時に現れることがわかった。これらの現象は、大規模な大気の振動によって引き起こされていることが示唆される。