日本菌学会大会講演要旨集
日本菌学会第52回大会
セッションID: S1-2
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菌学の教育普及を考える~菌類の市民権向上を目指して~
菌類の和名を考える―日本菌学会データベース委員会の取り組み ―
細矢 剛青木 孝之服部 力根田 仁*田中 千尋勝本 謙松本 淳
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抄録
日本菌学会では,平成18年度より「データベース委員会」を設置し,本邦の菌類情報に関してのデータベース化について恒常的に取り組むことになった.当委員会の取り組むべき課題として,_丸1_日本産菌類目録(インベントリー)作成,_丸2_絶滅危惧種リストの改訂,_丸3_和名・学名対照表(あるいは標準和名制定にあたっての基礎資料作成)などが挙げられている.いずれの課題も当委員会ばかりでなく,日本菌学会の会員の総力を結集しなくてはならない分野である.なかでも,_丸3_の和名については_丸1_日本産菌類目録(インベントリー)作成にも関連する問題であり,当委員会で早急に取り組むべき課題である.和名は命名規約などで規定されているものではなく,我が国だけの問題であるため,学会では従来重視されなかった.しかし,多くの人に菌類に対する親しみをもってもらう上で,和名は直接的に役立つものである.和名には学名と異なり拘束力を持たせていない.そして,和名についての「規約」のようなものを設けるのは学名とのダブルスタンダードとなり望ましくない.また,今後標準和名を制定する場合,複数学会からの意見がすりあわされて決定される可能性が高いが,その際に日本菌学会は混乱なく名前を提案できることが望ましい.このような観点から,日本菌学会データベース委員会では日本菌学会の学術活動に必要な和名のあり方やその制定方法について議論し,学会として推奨する和名の提唱と制定に関するガイドラインを作成中である。本講演では,日本菌学会データベース委員会の活動と今後菌学会の学術活動で用いられるべき学会推奨和名の提唱ならびに選定に関するガイドラインを紹介したい。
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© 2008 日本菌学会
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