アンサンブル
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自然知能が提示する究極のエネルギー変換、光合成
畠山 允緒方 浩二中村 振一郎
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2018 年 20 巻 4 号 p. 223-229

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抄録

植物とシアノバクテリアの酸素発生中心について筆者らの考究と理論計算の結果を紹介する.特に酸素発生と水分解は光誘起電荷分離の結果として生じるという観点から,正電荷の担体たる正孔がプロトンに変換される事実を焦点にして酸素発生中心を議論する.酸素発生中心を形作る原子軌道や内外の水素結合ネットワークが如何にして電荷を整流するか,その滲み出しの詳細理解に迫る試みの一端として筆者らの古典分子動力学計算と量子化学計算により得られた骨子を述べる

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© 2018 分子シミュレーション学会
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