日本流体力学会誌「ながれ」
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非円形2次元収縮衝撃波による局所的高圧の達成
李 石濬坂口 尭阿部 寛治
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1994 年 13 巻 1 号 p. 46-51

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抄録
円筒衝撃波が軸対称を保ったまま一様に収縮すると中心において高温, 高圧になる.その場合なんらかの原因により軸対称が保てなくなったとき, 中心で高温, 高圧が達成できないと普通考えられている.例えば初期において高圧側の圧力が軸対称でないときなどは収縮する衝撃波は軸対称にならない.本研究では収縮衝撃波の非軸対称性と中心近傍で得られる局所最高圧力の関係を計算機シミュレーションにより調べた.その結果初期の衝撃波面がある程度非対称性を持っているほうが, 中心近傍での局所的圧力が高くなることを見いだした.計算では非粘性, 圧縮性気体に対する2次元円筒座標系のオイラー方程式に対してTVD差分法を用いた.
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