日本流体力学会誌「ながれ」
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飲料水の入った缶が斜めに立つ安定解析
五十嵐 保中村 元
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2005 年 24 巻 2 号 p. 195-203

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抄録
清涼飲料水等の缶は適量の飲料水があれば傾き角46°~53°で斜めに立つ.缶底部の外周に深い絞りがあり, 2点支持となりバランスする.なお, 缶が満タンでも空でも缶は倒れる.本報告では, この缶が斜めに立つ安定解析を行った。缶の形状は複雑なので, 簡単な形状の有限長円筒にモデル化した.缶の直径d, 高さhと重さmおよび缶の重心高さhGと傾斜角φを与えた.缶が斜めに立つための条件式と飲料水の最小容積Vminおよび最大容積Vmaxを解析より求め, 上述の変数で記述した.各種缶の解析結果は実験値とよく一致した.
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