CFDでの抵抗要素分解手法の検証
2005 年 24 巻 5 号 p. 525-533
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2005 年 24 巻 5 号 p. 525-533
本論文では, 近年注目されている物体周りでの運動量保存の関係に基づく抵抗予測手法をCFD計算結果に適用し, その結果を検証した.本抵抗予測手法においては, 空気抵抗を造波・形状・誘導抵抗の各物理抵抗成分に分解でき, かつ数値拡散効果により生み出されるspurious dragを抽出する事も可能である.結果, 従来用いられている表面積分手法と同等の精度での抵抗予測結果が得られ, かつ妥当な抵抗要素分解結果も得られた。また, spurlous dragを差し引く事で抵抗予測精度が改善される事も示された.更に本手法の適用により, 航空機の設計にとって有用な知見となる抵抗低減メカニズムの解析結果も示された.
