日本流体力学会誌「ながれ」
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多相交通流モデルの交通状態と渋滞転移
長井 亮一長谷 隆山田 晃生
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2005 年 24 巻 6 号 p. 619-628

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抄録
従来の2相最適速度モデルを拡張した多相最適速度モデルを提案する.本論文では実際に車に作用する力を考慮し, 最適速度関数が多段階で変化する最適速度モデルを考え, その特性に関する知見を得るため数値解析を行った.多段階最適速度関数を用いた自動車交通流における交通状態と渋滞の相転移についてその特性を解析した.多段階最適速度関数から複数の頂点を持っ中立安定曲線と相分離線が得られ, 従来の最適速度モデルの2相交通状態より複雑な多相交通状態が出現し, 多段階相転移現象が現れることを明らかにした.
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