日本流体力学会誌「ながれ」
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チャネル乱流における流体線の伸長
塚原 隆裕河村 洋
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2005 年 24 巻 6 号 p. 609-618

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抄録
チャネル乱流において受動的に移流される流体線の伸長について, 直接数値シミュレーションを用いて解析を行った.流体線の伸長率d (L/L0) /dtは初期位置 (壁面からの高さ) に依存し, y+=15の流体線が最も強く伸長された.摩擦レイノルズ数Reτ=180及び395とし, Kolmogorov時間τη当りの流体線の伸長率は0.10~0.18となった.特にKolmogorovスケールが一定と見なせるほど狭い領域にある流体線の伸長率は, 壁近傍を除き, 等方性乱流に近い値が得られた.また, 初期高さに依らず, チャネル全体に広がった流体線の伸長率は約0.065τη,min-1程度と評価できた.
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