2006 年 25 巻 6 号 p. 525-532
世界の交通システムはここ100年, ほぼ30年周期で大きな変革を経てきたとNASAは分析している. 同様に日本の交通システムの変遷を整理した. 電車, バス, JR, 民鉄, 車等の交通機関は既にほぼ成熟し, 今後更なる成長が期待されるのは首都圏が地下鉄, 郊外の中長距離は航空輸送が伸びると予測される. 航空輸送は従来の羽田を中心とした大型機利用の一極集中では無く, 小型機や多量の軽飛行機を活用した地方都市間を結ぶネットワーク化, 及びアジアの近隣諸国との連携による多極分散化が望まれる姿である.