日本内科学会雑誌
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III.最近の話題
2.合剤と服薬アドヒアランス
大屋 祐輔崎間 敦
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2011 年 100 巻 2 号 p. 426-431

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抄録
アドヒアランスの不良は血圧コントロール不良の原因のひとつとされている.アドヒアランスの改善には,患者と医療者との信頼関係の構築とともに,服薬回数を減らす,剤数を減らすなど,服薬を単純化する工夫が必要とされる.合剤のメリットとして,錠数が減ることによる服薬アドヒアランスの向上が期待できることがある.また,合剤はそれぞれの薬を飲む場合に比べて薬価が安く,患者および医療経済にとってメリットとなる.さらに,我々の検討では,合剤の使用により十分な降圧が得られると満足度が高かった.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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