日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
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内科学会NEWS
目次
特集 肺癌治療の最前線
Editorial
トピックス
I.非小細胞肺癌の分子異常と診断
II.進行・再発肺癌の最新治療
III.がん薬物療法における費用対効果
座談会
MCQ
シリーズ:地域医療を実践する内科医とは
シリーズ:診療ガイドライン at a glance
今月の症例
  • 松浦 宏樹, 安原 ひさ恵, 須藤 梢, 森藤 由記, 秋田 光洋, 神野 秀基, 幡 英典, 中津 守人, 安東 正晴, 土橋 浩章
    106 巻 (2017) 6 号 p. 1177-1183
    公開日: 2018/06/10
    ジャーナル フリー

    78歳,男性.原因不明の発熱にて入院精査中,突然の腹痛と吐血を生じ,上部消化管内視鏡検査にて十二指腸乳頭部から出血を確認.腹部造影CT(computed tomography)にて多発肝動脈瘤を認め,肝動脈瘤破裂による胆道出血と診断した.血管炎による多発肝動脈瘤が疑われ,間接蛍光抗体法を行い,MPO(myeloperoxidase)およびPR3(proteinase 3)-ANCA(anti-neutrophil cytoplasmic antibody)陰性のANCA関連血管炎(ANCA-associated vasculitis:AAV)と診断した.ステロイドとシクロフォスファミド(cyclophosphamide:CY)の治療を開始し,その後は改善が得られ,腹部CT画像では多発肝動脈瘤の縮小も確認された.

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  • 東 蓉子, 伊藤 聡子, 村田 晃児, 中山 桂, 松田 史博, 廣瀬 哲, 橋本 宏明, 多田 和弘, 伯耆 徳之, 安 辰一, 吉村 道 ...
    106 巻 (2017) 6 号 p. 1184-1190
    公開日: 2018/06/10
    ジャーナル フリー

    大動脈十二指腸瘻の2例を経験した.2例は腹部大動脈瘤破裂に対し人工血管置換術の既往があった.症例1:70歳,男性.主訴:吐下血.上部消化管内視鏡では出血源を特定できず,その後急変し,死亡.剖検にて大動脈十二指腸瘻が出血源と診断された.症例2:68歳,男性.主訴:吐血.腹部CT(computed tomography)検査,上部消化管内視鏡検査では出血源が不明であったが,症例1を踏まえ,大動脈十二指腸瘻からの出血を疑い,緊急手術にて救命できた.

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  • 西岡 里香, 祖父江 理, 大西 啓右, 藤田 拓朗, 尾崎 太郎, 守時 政宏, 西島 陽子, 今滝 修, 串田 吉生, 南野 哲男
    106 巻 (2017) 6 号 p. 1191-1198
    公開日: 2018/06/10
    ジャーナル フリー

    14歳,男児.剣道の練習後に肉眼的血尿と尿蛋白を認め,受診した.部活動後に限定された肉眼的血尿というエピソードや溶血所見より,剣道にて誘発された行軍ヘモグロビン尿症候群の診断に至った.腎炎合併を否定するため施行された腎生検では近位尿細管への鉄沈着を認めた.若年者の運動後に検尿異常を認めた場合,運動歴の聴取が診断には必須である.予防により血管内溶血を軽減させることが可能であるため,予防策の提示も重要である.

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  • 岡山 千尋, 水田 寛郎, 藤本 剛英, 神田 暁博, 伊藤 明彦, 田中 妥典, 五月女 隆男, 大西 正人, 辻川 知之
    106 巻 (2017) 6 号 p. 1199-1205
    公開日: 2018/06/10
    ジャーナル フリー

    症例1は80歳代,男性.食思不振・便秘症の精査のため紹介され,肝障害および肝CT値の上昇を認めた.アミオダロン内服中止により肝CT値の改善を認め,7カ月後,肝機能は正常化した.症例2は80歳代,女性.アミオダロン内服開始16カ月後にアミオダロンによる肝硬変と診断し,同薬を中止したが,肝不全により死亡した.アミオダロンによる肝障害は,時に肝硬変へと進展する重大な副作用であり,注意を要すると考えられた.

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医学と医療の最前線
  • 猪阪 善隆, 山本 毅士, 難波 倫子, 高橋 篤史, 木村 友則, 高畠 義嗣
    106 巻 (2017) 6 号 p. 1206-1211
    公開日: 2018/06/10
    ジャーナル フリー

    オートファジーは飢餓時のエネルギーやアミノ酸などの供給だけでなく,不要な蛋白や障害を受けた細胞内小器官を消化することにより,細胞の恒常性維持にも関与する.さらに,虚血再灌流障害や薬剤性腎障害において,障害されたミトコンドリアなどの細胞内小器官や変性蛋白を消化することにより,尿細管細胞の保護にも関与している.オートファジーは飢餓などにより誘導され,非特異的に蛋白などを消化すると考えられてきたが,肥満や脂質異常,高尿酸血症など,過栄養の状態においても,消化すべき変性蛋白や異常ミトコンドリアなどが尿細管細胞で増加するために,定常状態のオートファジー活性は上昇している.しかし,このような状態が持続すると,オートファジー・リソソーム系の停滞が起こり,ストレス時におけるオートファジー活性亢進が障害され,オートファジーによる腎保護作用が働かず,腎障害が進展する.

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  • 宮崎 泰成, 稲瀬 直彦
    106 巻 (2017) 6 号 p. 1212-1220
    公開日: 2018/06/10
    ジャーナル フリー

    過敏性肺炎とは,感受性のある個体において特定の抗原(動物由来蛋白(鳥など),真菌/細菌,あるいは無機物(イソシアネートなど))が肺局所で反応して免疫学的機序で発症する間質性肺炎である.発症に至る免疫機序は,特異抗体(III型アレルギー)と感作リンパ球(IV型アレルギー)が重要であるが,加えて原因抗原の種類・量,肺内での除去速度および内的外的要因によって免疫反応は変化する.臨床病型は急性および慢性の2つに分けられる.急性はTh1とTh17反応が主体であるが,慢性ではそれらの反応がTh2にシフトし,線維化の原因となる.診断においては,原因抗原を特定することが重要である.原因抗原は多数あるが,特に羽毛やとり糞などの鳥関連蛋白および真菌の頻度が高い.治療においては,抗原の回避を基本とし,ステロイドや免疫抑制薬によってアレルギー性炎症をコントロールし,線維化を抑制する.線維化の進んだ慢性過敏性肺炎の治療が今後の課題である.

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専門医部会
シリーズ:一目瞭然!目で診る症例
近畿支部専門医部会教育セミナー
内科学会からのお知らせ
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